ディスクシリンダーの代表的なものと言えば美和ロック製の物ではないでしょうか。
上の写真のような鍵を、一度は見られた事があるのではないでしょうか。
ここではMIWA ディスクシリンダーについてお話させて頂きます。
”ピッキングが簡単に出来ていまいます”
”最も泥棒に狙われやすい危険なシリンダー”
などと方々で言われ、今となっては悪名高いディスクシリンダーですが、発売当初は画期的な商品でした。
この写真に写っているディスクシリンダーは70年代に生産が始まりました。
ちなみにその前身である古いタイプのものは何と50年代後半(昭和20年代後半)から生産が始まっています。
このディスクシリンダーは、まだどのメーカーも鍵違い数が少なかった時代に登場しました。
鍵違いが約3500万通りと、桁違いの鍵違い数を誇り、またコストパフォーマンス・量産性に優れていたことから、爆発的に日本全国の新築現場で採用されました。
多い時には、日本全国の約7000万件で、この鍵が使われていました。
ディスクシリンダーは、確かにピッキングに弱く、泥棒の標的にされてしまいます。
しかしこのように、美和ロックが防犯上良くないシリンダーを製作した訳では決してなく、
当時は、MIWA ディスクシリンダーが時代の最先端だったのです。
また、当時は水と安全はタダなどと言われていたほど、我が国は治安が良く、このディスクシリンダーでも十分な防犯性能でした。
それから二十数年経ち、時代が変わりました。
海外からのピッキング犯がやってきて、当時頻繁にテレビのワイドショーや週刊誌を騒がせました。
残念ながら日本の治安の悪化が始まりました。
そしてまっ先にこのディスクシリンダーが狙われるようになりました。
このように、当時画期的だったディスクシリンダーですが、長い年月が経ち時代遅れとなり、生産が終わってしまいました。
生産は終わりましたが、今でもまだディスクシリンダーが使われているところが500~1000万件ほど存在すると言われます。
もし、あなたがまだディスクシリンダーをお使いなら、この機会に鍵交換をご検討されてみてはいかがでしょうか??
鍵交換用シリンダー
鍵交換用玉座(ドアノブ)
キーレス錠(テンキー式)