このページでは、池島のエリア別のガイドを載せようと思います。
道路に色を付けたり、記号を付けてその場所を説明していますが、完全に私の独断で便宜的にしているものですので、ご了承ください。
まず初めに、道路の色分けについて軽く説明します。
黄色・勾配のきつめの坂道
紫色・平たんな道とゆるい坂道
赤色・台風の後などに、一時通行止めになる可能性がある道(令和元年9月から数ヶ月、建物倒壊で通行止めでした)
この記事は、前の記事からの続きとなっております。各ページへは以下のリンクよりお進みください。
2.池島の各エリアの紹介(このページです)
下の各項をクリックすると該当の説明に飛びます。
C.八階建てアパート(池島で最も特徴的な建物)
D.かあちゃんの店(島唯一の食堂)
E.四方山(池島全体が一望できるところ・行き方が分かりにくい)
F.店舗・施設の廃墟(新店街通り)
G.店舗の廃墟(郷地区)
K.池島中央会館(宿泊できる場所)(トイレあり)
M.池島港浴場(裏にトイレあり)
O.池島総合開発センター(トイレあり)
A.ジブローダー
※ジブローダーは残念ながら撤去されてしまいました。
池島を検索すると、必ずこのジブローダーの画像を見るのではないかと思います。
この大型な機械は、掘り出した石炭をかき集め、ベルトコンベアに乗せるために使用していたそうです。
ジブローダーは、炭鉱ツアー用のトロッコの入り口などがある、工場の方向の道へ進むと、一番最後にあります。
【追記:ジブローダーは撤去されました】
残念ながらジブローダー及び鉄のレールは2022年11月に撤去されてしまいましたので、もう見ることが出来ません。
B.火力発電所跡
炭坑内では、膨大な量の電気を使うため、発電所が必要だった。そのため火力発電所を造り、掘り出した石炭の一部を発電にあてたようです。
この火力発電所の裏には、発電の際に出た熱を使って、海水を真水に変える淡水化装置がありました。
(日本初の淡水化装置とも言われています)
なお、淡水化装置が出来る前は、船で陸地から水を運んでいたとの事です。
この淡水化装置で余った蒸気を、暖房用のために、各家庭へと配っていました。
池島島内に張り巡らされた配管は、その蒸気を各家庭に配るための物です。
余談ですが、配管がずっとまっすぐではなく、所々カクカク曲がっているのは、ずっと真っすぐだと圧が高くなり過ぎ、蒸気の勢いが強くなりすぎるため、所々を曲げたりする事で減圧しているのだろうと、島の方がおっしゃられてました。
【追記:淡水化装着付近は解体が始まっています】
令和5年9月、淡水化装置付近に重機が入っていますので、今後は淡水化装置が見れなくなるかもしれません。
C.八階建てアパート
池島で一番特徴的な形をしている住居がこの八階建てアパートです。
この八階建てアパートの裏側は、高台になっており、裏側には、その高台から直接4階と5階の間に行ける、連絡橋が設置されていた。
八階建てアパートの屋上には、隣の棟と繋ぐ鉄橋が掛かっています。
現在では錆びて穴だらけとなってしまっていて、見るからにヤバそう。
D.かあちゃんの店
※2023年3月末日で、建物老朽化による取り壊しのため、残念ながらかあちゃんの店は閉店となりました。
池島で唯一ある食堂がここ、かあちゃんの店です。
池島総合食料品小売センター内にあります。
家庭的な味で美味しいですよ。
八階建てアパートの近くなので、坂の上ではありますが、是非一度、池島のかあちゃんに会いに行ってみてくださいね!
一番人気のトルコライスの他、島の方にはちゃんぽんが人気です。
僕個人は、焼肉丼が一番好きです。
なお、池島には銀行や郵便局など、両替出来るところがないため、小銭をたくさん持っていって、小銭で支払うと、かあちゃんが喜んでくれます。
【追記:かあちゃんの店は閉店となってしまいましたので、島内で食事ができるところはありません】
島内に食料品を売っているお店はありませんので、食料品は島外から持ち込む必要があります。ご注意を。
E.四方山
しほうやま、もしくは、よんぽうざんと読みます。
四方山は、池島で一番標高が高い場所で、池島が一望出来ます。
ここから見える建物のほとんどが廃墟というのも面白い。
背中側には一面の海が広がっています。
ただし、行き方が難しく、特に草が生えている夏場は、道が見つけにくい。
四方山への行き方については、四方山への行き方の項目でお伝え致します。
F.店舗・施設の廃墟(新店街通り)
ここは、新店街通りと言うバス停の付近です。通りに面した店舗付き住宅には、現在も営業をされているお店もあります。
かつては郵便局や駐在所もありましたが、現在は廃止されています。
仕事が休みの日には、みんなこの辺りで昼間っからどんちゃん騒ぎだったとか。
裏にはボーリング場などがある。
G.店舗の廃墟(郷地区)
火力発電所のわき道を下ったところ付近が郷地区。
ここは現在もお住まいの方がおられる地域ですので、観光する際はご配慮を。
現在はシャッターが閉まっていたり、建物が崩れていたり、看板が取り外されているところが多く、何のお店かわからないところも多いですが、かつてはスナックやラーメン屋さん、焼き鳥屋さんがあったとのことです。
池島の炭鉱は三交代だったので、勤務時間によっては、仕事が終わってもまだ飲み屋さんが開いていませんでした。
そんな時はラーメン屋さんで、ラーメンを食べながら一杯ひっかけて、飲み屋さんが開くのを待っていたこともあるそうです。
H.池島アーバンマイン工場跡
池島アーバンマインは、炭鉱閉山後、鉄のリサイクルの工場として稼働していた。
古い情報では、池島に唯一残っている産業と紹介されている場合があるが、現在は稼働していない。
この池島アーバンマインがある付近からは海が見えるのですが、道路も広く開放感があるので、個人的にはこの辺りをウオーキングするのが好きです。
【追記:池島アーバンマインの跡地も解体が進んでいます】
現在、工場も撤去が進んでいます。
I.池島第二竪坑櫓が見えるところ
ちなみに夕日はこのあたりの海に沈む。
J.池島展望台
【追記:池島展望台は、建物老朽化のため立ち入り禁止となりました】
現在は危険防止のため登る事が出来ませんのでご注意を。
K.池島中央会館
池島唯一の宿泊出来る場所が、この池島中央会館です。
事前に電話予約しなくても、泊まれることが多い。
宿泊すると、日帰りだと船の時間の関係でなかなか撮れない夕焼けに染まる廃墟や、朝焼けの風景が撮れる。
泊まり方については、池島の泊まり方のページで。
この池島中央会館ではトイレを借りることが出来る。
また、入ってすぐの講堂では、池島の歴史のパネル展示があり、自由に見ることが出来る。
L.池島東浴場
※池島東浴場は2022年3月閉鎖となってしまいました。
池島東浴場は、池島中央会館や、かあちゃんの店から近い銭湯です。
16時から開いていて、百円で入ることが出来ます。
(最終入場は20:30)
シャンプーや石鹸を貸してくれますが、持参した方が無難です。
ここは土曜日が休みです。
【追記:東浴場は閉鎖となりました】
現在は東浴場に入ることが出来ません。港浴場をご利用ください。
M.池島港浴場
池島港浴場は、港からすぐそこの銭湯です。
付近は、住人の方が住まれている建物がいくつかあるためか、東浴場に比べて利用者が多い気がします。
ここは石鹸類の貸し出しはありませんので、持参する必要があります。
東浴場と同じく16時から開いていて、百円で入る事が出来ます。
こちらは日曜日がお休み。
この港浴場の裏には、公衆トイレがある。
【追記1:現在は港浴場裏の公衆トイレは無くなりました】
港浴場裏の公衆トイレは無くなりました。すぐ近くの池島総合開発センターをご利用ください。
【追記2:港浴場の浴槽が広くなりました】
東浴場が閉鎖となって、池島の浴場はここ港浴場のみとなった関係で、浴槽が少し広くなりました。
石鹼類の貸し出しについては以前と変わらず貸し出しがないので、持ち込む必要があります。
池島中央会館で泊りの方は、池島中央会館で港浴場に行く旨を伝えると貸してもらえるかもしれません。
【追記3:港浴場は夏の期間限定で日曜も開いています】
港浴場は日曜日休みですが、2023年7月1日~9月30日までの三か月間は特別に、日曜日も開いています。
ただ、2024年以降はわかりません。
N.バスの終点
バスの終点、神社下バス停。
池島のほぼ頂上にあるので、バスが運行している日は、ここまで乗って来た方が良い。
目の前は八階建てアパート。
乗り方等は、バスを使った観光方法の項目で説明します。
O.池島総合開発センター
池島総合開発センターにはトイレがあります。
閉館時も10時から16時の間は、トイレを使う事が出来ます。
トイレは綺麗です。
なお、裏には公衆トイレがあります。
まず初めにお伝えしたいのは、池島はとても坂の多いところだと言うことです。
港からジブローダーがある海岸付近が平たんで、そこからは登り坂となっています。
どのように観光をしても良いのですが、ここではいくつかお勧めの方法を書いていきたいと思います。
池島へ来たことがない方がイメージしやすいように、便宜上道路を色分けしました。
黄色で示した道路が勾配のきつい坂道。
紫色は平たんな道とゆるやかな坂道です。
赤色は、台風の後などで通行止めになる可能性がある道です。
細かい道まで入れるともっと複雑になるので、省きます。
ここで見てお分かりになる通り、港やジブローダーがある海岸付近から、住居の廃墟などがあるエリアまで登りがずっと続いています。
距離は大したことないのですが、割と勾配はきつめです。
そのため、バスが運行している日は、バスの終点が池島の頂上付近なので、バスに乗る事をお勧めします。
(写真のNがバスの終点。終点の目の前のCが八階建てアパート)
それではまず、バスを使った観光について説明していきます。
バスの終点が池島の頂上付近なので、バスで終点まで行き、そこから徒歩で下りながら観光するのがお勧めだと言うのは、実はバスの運転手さんに教えてもらいました。
池島は坂道が多く、勾配が急なところもあるので、この方法が一番楽です。
バスは、フェリーの時間に合わせて運行しています。
ここでバスに乗る際のワンポイントアドバイスを。
もしフェリーで池島へ上陸し、そこからバスに乗ろうと思っている方は、フェリーを降りたらすぐにバスに乗りましょう。
フェリーを降りてもたもたしていると、バスはすぐに出発してしまいます。
(フェリーが予定時刻より早く池島に着いた時は、バスの出発時間が来るまでしばらく港で待機してる時もありますが、どちらかと言うとフェリーの到着が遅れる時の方が多いので、かなり稀です)
僕は池島港へ着くといつも、池島に住むフェリー乗り場で働く人と、
「久しぶりやねー」
と話こんでしまうので、その間にバスが出発してしまい、乗れたためしがありません。
ちなみにバスの料金ですが、どこまで行っても百円なので、バスに乗った時に、先に運賃箱に百円を入れると良いです。
(降りる時でも大丈夫ですが、島の方は皆、乗った時にお金を入れてるようです)
なお、一部の情報では、池島の案内のパンフレットがフェリーのチケット売り場に置いてあると書かれていますが、ここで取れなくても、池島中央会館やかあちゃんの店でもパンフレットは手に入りますので、バスに乗る事を優先しましょう。
降りるバス停ですが、通常は終点まで行くのがお勧めですが、お腹が空いていて、池島についたらまず初めに食事をされたい方は、終点の一個手前、『グランド前』と言うバス停で降りると、かあちゃんの店が近いです。
また、宿泊される方で、荷物を先に池島中央会館に置きたい方は、新店街通りで降りると、すぐに池島中央会館があります。
通常バスを降りるときは、おりたいバス停の前でボタンを押すのですが、時々運転手さんから、行き先を尋ねられる事があります。
その際は、終点まで行きたい方は、終点までとお伝え下さい。
かあちゃんの店に一番最初に行きたい人は、かあちゃんの店と言うと、かあちゃんの店の前でおろしてくれます。
(かあちゃんの店は、バスのルートの途中なので)
また、宿泊する方で、先に池島中央会館に行って荷物を下ろしたい人は、行き先を尋ねられた時に、池島中央会館と伝えると、終点まで行った後、ぐるっと回って池島中央会館まで行ってくれる事もあります。
ただし、池島中央会館は、バスのルートから少し外れているため、乗客の状況や時間帯によっては、池島中央会館の前まで行けない事もあるので、基本的には新店街通りバス停で降りるのが良いと思うので、自分は気を使わなくて済むように、「新店街通りでお願いします」と伝えています。
ただ、バスは日曜祝日は運休、土曜日も早めに終わってしまうのでご注意を(令和二年三月現在)
ですので、休日に池島を観光する方は、バスを使った観光は出来ません。
バスを使えない日は、基本的に徒歩で観光することとなるかと思います。
どの道もそれぞれ良さがあるので、基本的にどの道から上がっていっても良いかと思います。
ただし、あなたがもし今まで池島へ来たことがない方で、バスがない日に徒歩で回ろうとしている場合は、一番最初に上に登る時には、なるべく広い道から上がるようにしましょう。(緑色の矢印のルート)
Bの火力発電所からGの店舗の廃墟のある郷地区へと繋がるとわき道を通って、そこから上に登る道を選択することはお勧めしません。
(水色の矢印のルート)
なぜなら、水色のルートを通ると、坂を登り切った先(赤色で示した部分)が通行止めになっていることがあるからです。
せっかくこの細く急な登り坂を登って、ここで通行止めだった場合、池島は小さな島とはいえ、ここから引き返して、もとの火力発電所前の分岐点まで戻るまで、徒歩では10分くらいかかります。
このあたりに廃旅館などもあるので(通行止めの場所によっては見れない)、お時間のある時ならそれでも良いのですが、フェリーの関係上、時間があまりない方の場合は、ここでのタイムロスは大きく響くので、見たいところが見れなくなるかもしれません。
そのため初めての池島上陸の場合、この道は登りに使うのではなく、下りに使った方が良いでしょう。
(下り方向だと、この道が通行止めの場合、下り道の入り口に通行止めがされているので、すぐに気付く。上りはかなり登った後に通行止めが出てくる)
なお、下ってくる方向で、その日が通行止めかは、下の写真の橋をくぐった辺りまで下りて来るとすぐにわかります。
橋をくぐると左手に、下へ降りる階段とスロープのわき道が見えます。
そこに立ち入り禁止の赤いコーンが置いていない日は下までおりることが可能です。
なお、通行できる日でも、この道は狭く、車で通行することは出来ませんので、車で観光する方は、ご注意を。
この付近の邪魔にならないところに車を停めて、徒歩で下って往復しましょう。
また余談ですが、この道の途中で一箇所だけ、海を背にして歩き、お墓の横を抜けて、池島中央会館の裏手に抜ける景色の良い階段の道がありますが、説明しにくいので、ここでは割愛します。
ご興味がある方は探してみるのも面白いと思います。
このページの最後に、池島が一望出来る、一番標高の高い場所である四方山への行き方について説明します。
行ったことがない方はちょっと行き方がわかりにくいので載せます。
まずは、池島神社の鳥居をくぐり階段を登ります。
(池島神社は、N.バスの終点 神社下バス停の付近にあります。少し戻って学校の横の道を見ると鳥居が見えます)
鳥居をくぐると右側にコンクリートの細道が見えるので、その細道を登ります。
ちなみに、池島神社の鳥居をくぐる前に、棒を拾っておくのがおすすめです。
なぜならここは、蜘蛛の巣が張っていることが多いからです。
棒で、蜘蛛の巣を払いながら進むと顔に蜘蛛の巣がかからず安心です。
細道を進むと途中からかなり急勾配となります。
島の人がロープを張ってくれているので、それを持ちながら登ると登りやすい。
ここで夏ごろに池島へ行く方へ、一つ注意が。
時々、この四方山へと続く細道のあたりで、蜂の羽音がブンブンと聞こえまくっている時があります。
蜂に刺されたらシャレにならないので、その時は諦めて引き返した方が良いかも知れません。
(ここで刺されても、下まで降りて、フェリーに乗らないと病院にはいけないので)
この細く急な坂道を無事に登りきると水のタンクがありますので、その横を歩いていくとさらに上に登れます。
実は僕は、この四方山の登り口がわからずめっちゃ探しました。
タンクまではなんとかたどり着いたのですが、草がかなり生えてる時期だったので、タンクの横にさらに道があることを知らず、タンクがあるところが終点かとずっと思っていました。
四回目くらいに池島に行った時に、タンクの横からさらに上がれることを島の方から教えてもらって、ようやく登ることができました。
さて、次のページではいよいよ、池島への行き方についてお伝えします。