福岡市広報戦略室のツイートに、見守りダイヤル通報状況が更新されております。
鍵屋として、様々な現場に立ち会う自分としては、この施策はとても良いなと思います。
見守りダイヤルとは・・・
今年(2013年)8月12日より運用が始まった施策です。
見守りダイヤルとは、福岡市から委託を受けたNPO法人孤立防止センター(同市)のスタッフが携帯電話で、通報
(例えば、
・新聞が溜まりっぱなしになっている・・・
・部屋から異臭がする・・・
・洗濯物が干しっぱなしになっている・・・
・そこの家の人を急に見かけなくなった・・・
など)
を受け付け、必要に応じて現場に出向くサービスのこと。
(現場での対応は午前8時~午後8時)
近所の方からの通報はもちろん、今現在遠方にお住まいで、福岡市内に年老いた親が住んでいる方からの
(親と急に連絡が取れなくなった)
などの場合も相談できるそうです。
実際に助かった人がいます。
運用が始まって一ヶ月で、通報は5件あり、そのうちの2件は、倒れていたのを発見され、命が救われました。
発見時は命に別状はなかったとのことですが、もしそのまま誰も助けに来てなかったら・・・
と、考えると恐ろしいですね。
残る3件の内、2件は残念ながら死亡が確認されたとのことですが、これも、もし発見されていなかったら・・・
あってよかった見守りダイヤル
倒れていた2件の内訳は、
1.博多区の90歳代の男性が体調不良で寝込んでいたもの
2.南区の60歳代の男性が、食事がとれず衰弱していたもの
となっております。
この見守りダイヤルがなければ、おふた方とも、衰弱死されていた可能性もあります。
今後少子高齢化が進み、このような状況が増えてくると思います。
そんな中、見守りダイヤルと言う施策を始めた福岡市は素晴らしいと思います。
鍵屋として考えること
私たち鍵屋が安否確認のために呼ばれる時の多くは、すでにお亡くなりになったあとです。
中にはすでに遺体の腐乱がかなり進行してしまっている場合もあります。
そういう現場に多く立ち会う関係上、老人の孤独死(孤立死)をよく見るのですが、その度に心が痛みます。
何とかならないものかな・・・
と、思ってもいました。
それだけに、福岡市のこの施策は非常に良かったなと大絶賛したいと思います。
ただ、この施策で全ての人が救われる訳ではありません。
もっと、孤立死をしてしまう人を少なくするために、倒れていて、もう少し早く発見されていたら、もしかしたら助かってたかもしれなかったのに、と言う人を一人でも多く減らすため、地域に一人一人が、コミニュケーションを増やして行ってほしいなと思います。
見守りダイヤルが今後も成果を出し続け、私たちみんながお年寄りの変化に気付けるような社会になればいいなと思います。