※この記事は、2018年9月に、初めて池島へ行った時の記事です。
この後池島の方々と縁があり何度も池島へ訪れていますが、現在とはフェリーやバスの運行時刻が異なっております。
この他にも記事を書いていますので、そちらをご覧になるか、長崎市のホームページなどで、運行状況をご確認ください。
こうして、池島に唯一残っている食堂、「かあちゃんの店」で食事を済まし、再び周辺を散策しながら観光をしました。
アパート群
さて、池島には、8階建てアパート以外にも、さまざまなアパートが立ち並んでいます。まさにアパート群です。
そのほとんどが、立ち入り禁止になっていますが。
ここでは、8階建てアパート以外のアパートの写真を載せて行きます。
これは、8階建てアパートの裏側に並んでるアパートのうちの一つ。
給湯器の配管がまだ割と綺麗な事を考えると、割と最近まで人が住んでいたのかも。
こちらは何の写真か分かりづらいですが、とあるアパートの横にある敷地です。
本来ならここを通って、そのアパートの裏側に行けたのでしょうが、この通り草に埋もれてしまって、歩く事が困難です。
アパート群の近くにあるものの紹介
さて、ここまで8階建てアパートを含むアパート群を紹介してきました。
これらのアパート群は、池島の山の頂上付近にかたまっています。もちろん、先ほど紹介したかあちゃんの店もこのあたりにあります。
このあと山を下って行くと、また違った建造物が出てくるのですが、下へ降りる前に、この付近にあるアパート以外のものをご紹介いたします。
炭鉱入り口
私がここ池島で一番初めに観光をスタートした場所が、コミュニティバスの終点、神社下バス停で、池島の山の頂上であり、8階建てアパートの前だったので、どうしてもここを起点に話を進めてしまいます。
で、次に紹介するのは、8階建てアパートの裏に建っているアパートの列の一角にある、炭鉱への入り口です。
この通路は、池島炭鉱第二竪坑櫓に続くのですが、現在ここから先は行き止まりとなっている。
慈海の女神像などもこの先にあると思われます。
アパートの一角にあることから、かつて多くの人が、朝アパートを出て、この階段を下りて炭鉱へ仕事に向かって行ったのでしょう。
こちらは、先ほどの通路とは別の第二竪坑櫓へ続くちょっと遠回りの道。奥に見えるのが第二竪坑櫓。
ここも現在は通行止め。
池島小中学校
さて、アパート群の一角には学校もあります。小学校と中学校が同じ敷地にありますが、現在は小学校のみが運営されています。
写真では分かりづらいですが、小学校と中学校があるためか、体育館が二つもあります。
バスの運転手さんの話によると、現在この学校に通っている生徒は、2人の兄弟のみだそうです。
この広い校舎に生徒が二人だけとは、いったいどんな学校生活なのろうか。
全く想像が付きません。
体育館の外壁に貼ってある標語
父さんの 肩をたたいて ご安全
母さんに 明るく優しく ありがとう
あいさつは 笑顔でかけると いいきもち
思いやり いっぱいもとうよ あふれるように
若いころ、鉄工所で働いていたことがあるのですが、危険のある仕事なので、互いに相手の安全を思って、工場内では必ず「ご安全に」とあいさつをしていましたが、その時の事を思い出しました。
池島にも至る所に「ご安全に」の文字が書かれています。
学校のすぐ裏手には、池島神社があったので、道中の安全と池島の繁栄のお参りを。
無数に走った配管
池島には、たくさんの配管が走っています。
雨の日に行ったので、全体的に写真が暗かったり、草や葉に覆われていたりしてて、分かりにくいかもしれませんが、いくつか写真を載せたいと思います。
配管は特に、アパート群のあたりにたくさん見受けられます。
これらの配管は、火力発電所から出た蒸気を浴場などに届けたり、真水を各家庭に送るためのものだそうです。
真水に関して言えば、発電所の発電時に出る蒸気を利用して、海水から真水をつくる日本初の装置がここ池島にあったそうで、その装置で作られた真水をこの配管を使って供給していたそう。
わが町福岡市にも、まみずピアと言う、海水を淡水に変える施設がありますが、まみずピアが出来るはるか以前から海水を真水に変える施設があったとは・・・
ただ、この配管ですが、老朽化のためか、多くの配管は途中で切断されています。
浴場
そしてこちらは上記の配管の行く付く先の浴場。
バスの運転手さんの話によると、16時からしか開いてないが、現在も営業はしているとの事。
このお風呂屋さんに行ってみたいと思いましたが、この日の神浦港行きの最終便の地域連絡船の出航時間は17時35分頃だった上、まだこのアパート群付近しか観光してなかったので、今回は断念。
次回、泊まりで来て、ここに入ってみたいと思います。
池島が一望できる高台
さて、頂上付近のアパート群の周辺を散々歩き回ったので、ここからいよいよ下の方に下りて行こうと思います。
が、下りる前の最後に、池島一番の高台からの写真を載せます。
ネットで見たとき、池島が一望できる高台がある事を見ていたので、わくわくしながら行きました。
しかし、この高台への入り口を見つけるのに相当苦労しました。
グーグルマップで、高台に続いていそうな道を見つけても、それらはすべて草木がぼうぼうで、どれが道なのかわからない状態でした。
そしてさんざん歩きまわって見つけたのがこれです。
この道は、どこかの道路から続いていたならすぐに分かったのですが、池島神社の階段から、林の方をふと見たら見えたと言うレベルの、本当に見えにくい場所にありました。
そのため、これが本当に高台へ続く道なのかどうかも定かではありません。
写真では分かりづらいですが、とてつもない傾斜が付いています。
傾斜が強いので、登るときに使えるようロープがありました。
一瞬立ち入り禁止なのかと思いましたが、立ち入り禁止で張るには不自然な張り方だったのと、下から上までロープが続いている事を考えると、やはり登るために張られたものかなと思います。
やっとの思いで登って来ましたが、ご覧のとおり、背丈の高い草が生えまくっていて、一望どころか、一部しか見えませんでした。
が、少人数がお住まいの島であることや、生活区域ではない事を考えると、労力を使ってこの場所の草刈をする意味はあまりないので当然だと思います。
第一、こんな斜面を草刈機を持って登るだけで重労働ですから。
そんなわけで、この後はいよいよ、池島の山を下って行きます。
下るとすぐに、店舗の廃墟群が出てきます。
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