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三枚引戸(三枚引き違い戸)の鍵交換

先日、三枚引戸の鍵交換のご依頼を頂き、行ってきました。

三枚引戸とはその名の通り、一か所のサッシに三枚引戸が入っている引戸です。

三枚引き違い戸とも呼ばれます。

 

引戸を開くと開口部が広くなるので、店舗や倉庫などでよく使われます。

三枚引戸の写真
今回鍵を交換する三枚引戸

引戸には、引戸が一枚の片引戸、二枚の引戸が引き違う引き違い戸、三枚の三枚引戸の他、四枚引戸というのもあります。

 

そして、三枚以上のものは調整が非常に難しいです。

三枚引戸、四枚引戸には、引き違い戸錠が二つ付いているのですが、その二つの位置を合わせるのが非常に困難です。

 

こちらの建物を所有されている大家さんが、手先が器用な方で、ご入居されている方から鍵のかかりが悪いと連絡を受けて、ご自身で色々とされていたようなのですが、ある程度は良くなったものの、完全には良くならないとのことで、ご依頼を頂きました。

 

錠前自体も長く使っていて古いので、将来故障によるトラブル回避のため、この機会に新しく鍵を交換する事になりました。

 

今回交換する二つの引き違い戸錠は下の写真です。

三枚引戸左の引違い戸錠(室外側)
向かって左側に付いている引違い戸錠(外側鍵穴付き)
三枚引戸左の引違い戸錠(室内側)
その引違い戸錠の室内側
三枚引戸右の引違い戸錠(室外側)
向かって右側の引違い戸錠(外側に鍵穴なしタイプ)
三枚引戸右の引違い戸錠(室内側)
室内側写真。室内側はツマミで鍵を開閉する。

三枚引戸(三枚引き違い戸)や四枚引戸(四枚引き違い戸)は、二つの引違戸錠が付いているとお伝えしましたが、その二つとも鍵穴付きと言うパターンは少なく、今回のように、片方鍵穴付き、もう片方は鍵穴なしか、両方鍵穴なしのパターンが多いです。

鍵交換の作業

そんなわけで、これからいよいよこの三枚引戸の鍵を交換していきます。

 

まずは、今まで付いていた引き違い戸を二つとも外していきます。

三枚引戸の右側の引き違い戸を外したところ
三枚引戸の左側の引き違い戸を外したところ
引き違い戸は二つとも外す。

三枚以上引戸がある場合は、全部の引戸が良い位置になっている必要があります。

一枚でもずれていると、残りの引戸の位置が全部合いません。

 

二枚だけの引違戸もずれていると困るのですが、二枚だけなら何とかなります。

三枚以上だと、一枚のずれが、他の引戸にかなりの悪影響を与えてしまいます。

 

今回もずれが確認できたので、戸車を調整して、三枚の引戸の位置を合わせていきます。

三枚引戸の戸車を調整しているところ

こうして三枚の引戸の位置が全部あったら、錠前を取り付けていきます。

 

錠前に金属の棒が刺さっているのは、引き違い戸錠の、室外側の錠のユニットと、室内側の錠のユニットの位置調整のための治具です。

二つの引違戸錠の位置を合わせている。
刺さっている棒は、錠の位置を合わせるための治具。

今回は、美和ロック(ミワロック)の引違い戸錠を使いましたが、美和ロックはこのように位置調整用の部品があるので合わせやすいですが、位置調整用の部品などがないメーカーも多々あります。

 

そんな場合は戸と戸の隙間から目視で調整していくのですが、中には隙間から虫が入らないよう、ゴムやスポンジや刷毛状のものが隙間に貼られていて、見えないことが多いです。

 

そんな時は完全に勘です。

合わせるのに時間がかかります。

 

そんなわけで、位置が合いましたので、最後に仕上げして終了です。

鍵交換後

こうして、全ての作業が終わった後の写真が以下のものです。

三枚の引戸の鍵交換後の写真(室内側)
鍵交換後の室内側の写真。
三枚の引戸の鍵交換後の写真(室外側)(鍵穴がある方)
鍵穴がある方の、室外側の写真。
三枚の引戸の鍵交換後の写真(室外側)(鍵穴がない方)
こちらは鍵穴がない方の引違い戸錠の写真。

これで三枚引戸の鍵交換の全ての作業が完了です。

 

それにしても毎日暑いですね。

今年は暑くなるそうなので、まだまだ気温が上がってくると思いますので、

水分補給をしっかりして、熱中症にならないよう気を付けましょう。

 

それでは今回のブログはこの辺で。

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