このページでは、通常のドアノブ式の鍵を、自動施錠のドアノブ(自動施錠錠)に取り替えた時の工事を紹介いたします。
念のために詳しく説明させていただきますと、鍵穴に鍵を挿して施解錠する、つまり施錠するときには、鍵を挿して操作せねばならない通常のドアノブを、ドアを閉めると毎回鍵が閉まる(ドアを閉めてしまうと、鍵がないと開けられない)タイプのドアノブに変更すると言う工事です。
今回取り替えるドアノブ式の鍵はこちらです。
このような、ドアノブの真ん中に鍵穴が付いている錠前ですが、メーカーによって呼び名は様々ですが、デッド付きモノロックや、インテグラルロックなどと呼ばれる種類のものです。
この錠前を円筒錠やモノロックと呼ばれるタイプの、自動施錠錠に取り替えます。
円筒錠も簡易的なものから、ホテルのお部屋や、マンションの共用部などに使われるような、強度の高いものまで色々あります。
その中で今回取り付けるものは、強度の高いものとなります。
さて、今回工事したのは、別のページ、ドアノブを自動施錠に(2)で紹介した工事と同じく、巨大迷路のギブアップ者が退出する時用のドアです。
通常のドアノブのため、ギブアップ者が鍵を開けて退出してしまうと、それ以降は誰かが施錠しない限り、外から迷路内にショートカットで入れてしまいます。
そのために、自動施錠にする必要がありました。
さて、工事した巨大迷路がある施設ですが、前回は熊本市動植物園でしたが、今回は山口県下関市にある、唐戸市場横の、はいからっと横丁でした。
カギの救助隊福岡の出張エリアは、基本的に福岡市近郊のみです。
ですが、特殊工事などで、他社から出来ないと言って断られたと言う工事が遠方で入ることが多々あります。
遠方の場合、交通費などもありますし、場所によっては出張料が高額ってしまう場合もあるのですが、それでも来てほしいとご依頼いただくケースが多いです。
大変有難いことです。
さて、話が少し横道に逸れてしまいましたが、ここからは工事の作業内容を紹介していきます。
まずは、参考写真として、現在付いている通常のドアノブと、取替をするモノロックタイプの自動施錠錠の写真を載せます。
写真左が通常のドアノブ。右側が取り替える自動施錠錠です。
外観だけだとそこまで違いはありませんが、外してみると、形や大きさが随分異なるのがお分かり頂けると思います。
それがために、ドアへかなり加工をせねばならないので、出来ない業者が多いようです。
ここからは、ドアへの加工の過程の写真を載せていきます。
上の写真が既存のドアノブを取り外したところです。
通常のドアノブ(インテグラルロック)と、自動施錠錠(モノロック)では、形が違うため、ドアに加工をしていきます。
モノロックをドアに入れるために、下の写真で色を付けた箇所を除去していきます。
さて、加工はモノロック用に丸く穴を開けるだけではございません。
インテグラルロックとモノロックでは、ラッチが入っている部分の大きさが違うため、モノロックのラッチに長さ延長用の金具を加工して取り付けます。
金具は屋外で、不特定多数の方に使用されるドアのため、耐候性と耐久性を考慮して、ステンレスの分厚い物を使用しました。
上の写真が、長さ延長用の金具をラッチに取り付けた様子です。
参考までに下に、モノロックのラッチは長さ延長用の金具を取り付ける前として、先ほど載せたインテグラルロックとモノロックの比較画像を載せます。
どこが延長されたかお分かりになられますでしょうか。
ラッチの長さを延長したら、実際にドアへ取り付けていきます。
取り付けた後の写真が下の写真です。
このようにして、通常のドアノブを、自動施錠錠に取り替え完了致しました。
これにより、ドアを閉めるたびに鍵が自動でかかるドアへ変更となりました。
作業は、ここでは大まかな作業を紹介しましたが、紹介した以外にも細かい作業が沢山あり、また現地で工事する以外にも、事前にこのドア用に部品を製作したりなどもあるのですが、すべてを載せると膨大な量のページとなってしまうので、ここでは一部のみの紹介となりました。
ここでは巨大迷路のギブアップ者の退出用のドアとして紹介いたしましたが、オフィスのドアを自動施錠にしたい、オートロックとなっていなかったマンションの階段室のドアのドアノブを、オートロック化したいなどといった工事にも対応可能です。
通常のドアノブを、自動施錠(オートロック)に変えたいとお考えの方は是非一度ご相談ください。
ただし、福岡市近郊以外の方は、当社から出張すると、出張費もかなりかかりますので、まずは一度地域の工務店・鍵屋さん・大工さんに相談されてください。
どうしても近くにないという場合は、カギの救助隊福岡へご相談ください。
九州全域と山口県であれば、出張費用は掛かりますが、対応自体は可能です。
それでは今回の施工例紹介はこの辺りで。